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特許「人の心理状態の評価ツール」

「DESIGN INTELLIGENCE AWARD 2023でHonorable Mention Award を受賞」

2023年5月7日

「DESIGN INTELLIGENCE AWARD 2023でHonorable Mention Award を受賞」


このツールは、2段階触覚を用いて他者と自己との関係性を評価できます。


例えば、病院で初めての医師・看護師に会った瞬間に感じる心の距離(心を許して話せそうかどうかなどのレベル)を知り、自分の心の硬さ(緊張感や不安感など)の両方を言葉によらず知ることができます。患者中心医療の一助になると考えたものですが、学校・職場の人間関係などを含め利用できます。

柔らかさの異なるシリコン樹脂ボールを選んで握った後(他者への評価)、ぐっと握って中心にある硬いカタチの異なるオブジェクトを感じると(自己の心の評価)、何とも言えない面白さを感じます。

それは、まるで自己の心の硬さのレベルの所在が何であり、それが他者への評価になっているのかもしれないと認識できるからです。

デジタル化の方法も含んでいますが、アナログ・デジタルに関わらず、病棟心理士同席で使うことによって患者の話を引き出すことができれば、患者中心医療に役立つツールになるはずです。


5種類のツールは、柔らかさの異なるシリコンの球体(直径50mm)で、全ての中心には同じ硬さのビー玉が入っています。軽く握るとその柔らかさの違いを感じ、ぐっと握ると中心のビー玉の硬さを感じることができます(確固たる自己、自我といってよい)


実際に小学生低学年男の子に「お父さんは、どんな人?」と尋ねて球体を握ってもらうと、目を輝かせて「これ!」と応えます。お父さんが、そのツールを確かめると、かなり硬いことが分かり・・お父さんは「え〜!?」と苦笑いするのです。


実は、この「場の空気」こそが、大切だと思うのです。

ガチガチの説明で患者中心医療ができると思っていること自体に無理があると思います。曖昧で良く分からない心理的バリアがあって、それが時間と共に変化して行くことを知ることが、大切だと思います。


なお、症状が改善しない自己の気持の変化を中心のカタチに(トゲの大きさの違いとして)投影すると、更に深い関係性を表現できます。


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